2023年6月1日更新
先日、任天堂のウェブサイトで「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」の世界累計販売本数が発売後3日間で1,000万本を突破したとのお知らせがありました。 これは任天堂の株主さんや投資家に向けたニュースリリースで、いい加減な数字を盛ったりすることはできない正確な一次情報です。
1,000万本のうち、日本国内の販売本数は224万本との発表もありましたが、この数字はスゴイのか普通なの分からない方も多いでしょう。 過去の人気タイトルと比較しながら一緒に見ていきましょう。
まず、2022年に最も売れたタイトル「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」もその年の暮れに任天堂が「発売後3日間で1,000万本(うち国内販売本数405万本)を突破しました」とニュースリリースを出しています。
この405万本という数字は、過去のゲーム機も含めて任天堂の国内販売本数の過去最高とのことです。 今後しばらくは破られない記録として「発売後3日間の国内販売405万本」は一つの指標になりそうです。 (正確に言えば2タイトルの合計なのですが、2で割っても200万枚ですし人気タイトルであることに間違いはありません。)
ちなみに、任天堂以外にもメーカーさんが発表する数字はパッケージ版とダウンロード版(小売店のダウンロードカードを含む)を合計した本数です。
メーカーさんとしては株主さんへたくさん売れていると報告したいし、これから株主になるかもしれない投資家さんへアピールもしたいわけです。 正しい売上本数を言うのであれば当然、ダウンロード版も含めて大きい数字を発表したくなる気持ち、分かりますよね。
話を元に戻すと、世界累計ではティアキンと同じ売上本数ですが、日本国内でみるとポケモンの方が約1.8倍も多く売れていて、2023年5月現在では国内のトータルが500万本を超えていました。
発売後3日間だけなので正確な「初週売上本数」とは言えませんが、発売直後ではポケモンSVがティアキンを約1.8倍上回っています。
続いて2022年の第2位「スプラトゥーン3」も任天堂から同年の9月にニュースリリースが出ています。 スプラの場合は世界累計ではなく国内の販売本数だけの発表でしたが、発売後3日間で345万本とのことです。
ちなみに、海外でスプラがプレイされていないのかと言うと、そんなことはなく、ちゃんと世界中でスプラ3も売れています。 先ほど調べてみたところ、世界累計では1,000万本を超えていました。
おそらくスプラ3は世界累計の販売本数が3日間で1,000万本に届いていなかったため、国内の販売本数のみに留めたのだと思われます。 ただ、ファミ通の週間販売本数ランキングのベスト10に入り続けていて、毎週、国内のパッケージ版だけで5,000本も売れ続けています。
スプラ3の345万本に対して、ティアキンは224万本ですので初週は約1.5倍の差がありました。
ここで一度、発売後3日間の国内の販売本数に絞って比較してみましょう。
初週の売上本数では明らかにティアキンが負けてしまっています。 では、もう勝負は決まったのでしょうか。 私はこれからティアキンが差を詰めていくと予想しています。 理由は2つ。
2017年に発売されたゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドが今もなお売れ続けているのはご存じでしょう。 ブレワイは発売から6年が経ちますが未だに週間売上ランキングに入っており、ティアキンの発売を受けてランキングの2位につけようとする勢いです。
「ティアキンをプレイする前に前作もやっておこう」という方が購入していると思われます。 中古市場でも人気のため値崩れすることがなく永く親しまれているのは、一人でプレイするアクションゲームという点があります。
これがスプラトゥーンのように対戦者が必要なジャンルですと旬というものがありますが、ブレワイは一人でプレイするため極端な旬はありません。 ブレワイの初週売上はWii U版とSwitch版を併せても22万本だったそうです。 それが、今では世界累計で3,000万本を優に超えています。
発売が近いスプラトゥーン2と現在の世界累計を比較すると、
スプラ3が発売された今ではスプラ2が伸びることは考えられませんが、ティアキンが発売されてなおブレワイは伸び続けています。 このようにプレイスタイルによって伸び続けるジャンルがあることは確かです。
もう一つの理由は、世界中にコアなユーザーさんがいることです。 ポケモンやスプラにも世界中にユーザーはいますがゼルダの伝説シリーズはその割合が高く、マーケットが広いため伸びしろも大きいと考えられるのです。 ポケモンSVと比べて国内の販売本数は負けていますが、海外の販売本数は上回っています。
ゼルダがポケモンより優れているとは言いませんが、マーケットの広さから見ればゼルダに分があります。
ブレワイは初週売上の22万本から6年間通して3,000万本を超えました。 私もブレワイとティアキンの両方をプレイしてみて、どちらも同じくらい面白いと感じています。 ティアキンも同じくらい売れても全く不思議ではありません。
また、ブレワイをプレイした人ならティアキンにも興味を持つはずです。 今なお売れ続けているブレワイのユーザーさんは、これからティアキンを手にすることでしょう。 様子見の人もいると思います。 ティアキンの評価を見て、面白いと判断できたらプレイしようと考える人がいてもおかしくはありません。
私が実際にプレイしてみて、ティアキンはこれから多くの賞を受賞すると感じています。 2023年のゲームオブザイヤーは「ティアーズオブザキングダム」になるでしょう。 それくらい面白い。 難しいパズル要素があるし、強い敵も登場します。 それを避ける自由や簡単にクリアする方法も用意されている懐の深いゲームです。
任天堂のタイトルの中でも難しい部類になるかもしれませんが、その分クリアできたときの喜びも大きいはずです。 多くの人にティアキンの面白さを伝えることができたらよいなぁと思っています。
ゼルダの伝説は任天堂のゲーム著作物です。 当攻略サイトは「任天堂の著作物の利用に関するガイドライン」に則り、知的財産権の保護に努めています。